まっ白の紙が床一面に敷かれ、しんと静まりかえった様子です。当館では開館10周年を記念し、10月11日〜13日の3日間に催しを行いました。その初日は、アーティストの松岡亮さんを講師にお迎えし、ワークショップを開きました。松岡さんの当館でのワークショップは、今回で2回目です。
(2013年3月に行われた様子はこちら)
松岡さんより、12色入りのクレヨンが1人1箱手渡されます。

「1時間くらいかかるかな…。」
「この1時間が自分の世界だったら、ここに、自分の持っている才能や経験をぜんぶ使ってください。」
松岡さんのことばでワークショップがスタートしました。
縦横無尽に力強く走る松岡さんの線に導かれ、たくさんの線が交わり、色がどんどん増えていきます。次第に線が面になっていくようです。
勢いよく色々な場所へと飛び回る人、ひとつの場所でじっくりと自分の世界を広げていく人、それぞれです。
1時間ほどが経ち、松岡さんのひと声でワークショップは突然終わります。「こんな感じです。教えることもないし、ただ描くだけなので。子どもたちに言うことは、ぼくはこうやっていつも生きています。また会いましょう。」黙々と手を動かし続けた1時間。無心となり、ひたすら絵を描くことに没頭できたのではないでしょうか。
終わってからも、クレヨンを使い切るまで描き続けている人もいました。でき上がった絵の中から気に入った箇所を切り取り、パウチ加工をして持って帰ってもらいました。
⇒出来上がった作品の一部を、館内に展示しました。



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